年末年始は毎年実家に帰省と決めていています。
息子2人は自立し一緒に帰ることもなくなり、ここ数年は母と2人でお正月を迎えています。
昨年からは母と波布比咩命神社(はぶひめのみことのかみのやしろ)にお参りに行くようになりました。
波浮港を見守るように静かにひっそりと佇む神社です。そういえばお正月に氏神様へご挨拶もしてなかったなぁ・・とふと思い立ちました。
若い時は神社仏閣に対してそれほど興味がなかったのに、年重ねるとなぜか目が行くようになるんですよね。
長い名前の神社なので、私は子どもの時から「はぶじんじゃ」と言ってますが、お参りに行った記憶はほとんどありません。子ども心に海の近くの神社は暗くて何か怖いイメージだったように思います・・・。
御祭神は波布比咩命
伊豆諸島の創世神話『三島大明神縁起』(『三宅記』)によると、三島大明神には5人の后がおり、その一人が大島に置かれた「羽分(はぶ)の大后」で祭神である波布比咩命(はぶひめのみこと)とされています。
本殿にあったパンフレットによれば、当社は式内社で、延喜式という西暦927年完成の律令の施行細則に記載のある神社。
式内社には国司が毎年奉納することになっており、参拝が困難であった伊豆諸島の式内社は下田に分社を建立したものと思われるとあります。
賀茂郡の三十六の神社のうち2番目の古さだそうです。
社殿は西向きに立っていて、明治時代には道路が整備されておらず、北側の鳥居しかなく、対岸から渡し船で参拝していたとあります。
大正時代に道路が整備され、西側の第二鳥居を設置したとあるので、本来は海側から参拝するものなのでしょう。
本殿は石の上に置かれていて、神社建築の中でも変わったもの。1600年代に整備した記録が残っているが、当時は周辺に人が住んでいたとは考えられず、生活の中から建立された神社ではないようであるとありました。
枯れ木のかわいい巳さんが出迎えてくれました
とおしき園地で初日の出を見て、朝はゆっくりしてから元旦の午後に向かうと、道路に車が何台か停まってました。
駐車場はないので、路駐です。
出店もなくお参りだけで、長居する人もいないので停められないということはないです。
直ぐ側が波浮西岸バス停なので、車がない観光客も来れます。(ただし、バスが1時間に1本ですが^^;)波浮港を散策してから立ち寄りしても良いかもしれません。
道路側から坂を下るとすぐ右手に鳥居が見えます。今年の干支は巳なので、鳥居横に枯れ木のかわいい巳さんが!



手水舎で清めてから、本殿にお参りし、御朱印(書き置きです)をいただきました。



おみくじもを引いてお参りは終了。
実は凶だったけど、宮司の方が今より悪くなることはないってことだよって言ってくれたので、何だか気持ちが軽くなりました。
アクセス 波浮西岸バス停下車 徒歩1分
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