ふと気が付けば12月。仕事も年内にここまではと追われていたり、細々とした用事もたくさんあり、ブログもすっかり更新し忘れていました。
12月18日に長男と善光寺と長野県立美術館に日帰りで行って来ました。最終目的は東山魁夷 コレクション展第Ⅴ期 唐招提寺御影堂壁画展を見るためです。大宮から新幹線で1時間20分くらいで着くので、東京から朝のんびり出ても十分楽しめます。
善光寺と東山魁夷展が開催されている長野県立美術館は隣接しているので、日程に組み込むのもおすすめです。
まず、長野駅に着いた途端、雪にビックリ!前日降って除雪はされていますが、道路はなかなかの足元の悪さ。防水スニーカーでくれば良かったと思いました。それに寒い!!東京の寒さとは全くちがう・・・。行く時には現地の天候状況を調べたほうが良いです。
長野駅から善光寺まで歩いて行けなくもないですが、善光寺口改札を出て1番バス停から、善光寺行きのバスが出ているので早速乗って善光寺大門で下車(約15分)し、参拝へ。
善光寺は誰でもウエルカムな無宗派の寺院
一生に一度は善光寺参りと慕われている善光寺は、およそ1400年もの長い歴史があり、性別・身分を問わず、誰であっても極楽浄土に導く平等の救済を説く寺院として知られています。そのため女性の参拝者が多いのも善光寺参りの特徴です。
本堂は江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されて、日本最大級の国宝木造建築。衆生の煩悩の数と言われる108の柱で造られています。
御本尊の一光三尊阿弥陀如来さまは絶対秘仏で僧侶でさえも見ることができないとか。(これを知ったときは、ほんとに?! 凡人からすると掃除は?防犯面は大丈夫?とか色々浮かんでしまいます・・・)
今回で善光寺は3回目。せっかく長野に来たならやっぱり行かなくちゃ!です。前回はコロナ禍になる前で今より人出も多く、御朱印をいただくのもかなり並んでいた記憶があります。今回は前に2~3人並んでるだけでした。
以前にも御朱印はいただいていますが、今回も書いていただきました。
書く人によって御朱印もまたちがった印象があるのも奥深いところ。
びんずる尊者に思いを馳せる
善光寺本堂のお参りを済ませると、まず目に入って来るのがびんずる尊者です。自分の身体の悪い所と同じ箇所をなでることで、身体を癒すと言われています。
300年以上にわたり沢山の人に撫でられ続けどこもツルツル、そしてこの先の未来もなでられ続けるのだと思うと何とも無限の尊さを感じてしまいます。
瑠璃壇の扉が開く!
今回ラッキーだったのは2022年の御開帳(7年に1度絶対秘仏の身代わりである前立本尊が公開される)に向けて、前立本尊が安置される瑠璃壇の扉が開くのが見られたことです。
僧侶から説明(この日がたまたまそうだったのか、時間を決めて1日に何回かしているものなのかはわかりません)があり、本堂の座敷に正座し、お経を聞きながらその時を待ちました。
お経をあげて数分で扉が横にスライドしました。瑠璃壇を見つめていたらすぐに扉がまた締まり、あっという間の時間です。扉が開くだけだけなので、前立本尊はもちろんいません。まるで映画の予告編を見たような・・・(^^;
こうなるとやっぱり見たくなりますよね。これは御開帳の時にまた来なければと思いました。
御戒壇巡りは修行!?
御戒壇巡りは善光寺本堂の内陣に入口があります。
長さ45mの暗闇を壁つたいに進んで行くと扉があり、その奥に錠前があります。
この錠前の上が御本尊さまが安置されている瑠璃壇になり、この錠前に触れることで来世の極楽浄土が約束されると言われています。
以前にも友人と来た時に御戒壇巡りはしたことがあったのですが、長男が初めてだったので、また入ることに。(男1人でも怖いよね)券売機で内陣参拝券(500円)を買い、階段を下りて行きました。余談ですが、券売機の横でも御朱印を書いてもらえます。山門入口でいただくのと同じ通常ものです。
事前に僧侶から今はコロナの感染対策で、足元に少し薄明りがありますと説明を聞いていましたが、ロウソク程度の明かりで真っ暗です。
長男先頭でその後に続きましたが、2度目でも暗闇は暗闇に変わりないわけでもうドキドキ。
前後には間隔を開けて他のグループの人もいるので、人の気配は感じますがそれは全く安心材料にはなりません。
怖さを感じている自分と対峙する時間、自分に打ち勝つ修行です。そんなことを思いながら歩いていたら明るくなって出口に!!
明るいってなんて嬉しいんだろうって思っていたら、あっ!錠前を触るのを忘れてる・・・。
右側の壁伝いに歩けば触れたはずなのですが、考えてみればずっと壁を触っていなかったのです。長男に聞いてみたら、全くわからなかったし、暗闇でパニックになりそうだったと。
前回来た時は先頭の友人が錠前の場所を私の手をつかんで教えてくれたので触ることができたのですが、今回は残念ながら・・・。
次回は自分自身の力で錠前を触ることが出来ればって思います。
山門から長野市を眺める
重要文化財である善光寺山門は1750年建立で、今からおよそ270年前のこと。もしかしたら自分のご先祖さまも参拝していたのかもしれません。
この門にかかっている善光寺の文字の中には五羽の鳩が隠されています。(わりと簡単です)
拝観券(500円)を購入すれば、長野市内を眺めることができるので早速上に。
人1人が上り下りできる急な階段を上ると意外と広いです。歴史ある仏像も安置されていて間近に見ることができます。
驚いたのが人の名前が壁や柱のあちこちに書かれていたことです。始めは重要文化財に落書きするなんてあり得ないって思って見ていました。
でも江戸時代と思われる判別不能な達筆な文字の名前もあり、人々が参拝した時に名前を記したそうです。今は禁止になっていますが、名前を見ていると歴史を感じさせます。
雪景色の長野市内は眺望も素晴らしく清々しい気持ちになりました。せっかく善光寺に来たのならここからの眺めはぜひ見てください。
今回は別々に購入しましたが、御戒壇巡りと山門のセット券(1000円)もありました。
仲見世通りの食べ歩きも楽しい
帰り際に仲見世通りで野沢菜のおやきを買いました。
色々なお店があるので、時間あればゆっくり見ていたいのですが、長野県立美術館と温泉に入って帰るつもりでいたので、早々に後にしました。
雪の善光寺イルミネーションは幻想的な世界
長野県立美術館の帰りに再び善光寺を通ったところ、丁度イルミネーションの点灯式でカウントダウンしているところでした。今日が点灯式だとは知らずに来ていたのでたまたまですが、ラッキーです。
お寺のイルミーネーションは何とも不思議なコラボレーションで、昔の人が見たらどんな感想を持つか聞いてみたいと思いました。
アクセス 善光寺
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